私には夢があります。

結婚し、家庭を築き、子供は3人。東京などの大都市から車で3時間ほどの郊外に安くで家を買い、改装して自分の生活習慣にぴったりの住処を構えることです。

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体調に合わせて、在宅でフリーランスの英会話講師、兼翻訳家として働き、ブログや動画などで不労所得を得て、同世代のサラリーマンと同水準の収入を得る働き方をしたいです。

平均的な収入、平凡な家庭、ほどほどの労働時間…
夢と言うにはささやかかもしれません。


しかし、最近の2年間は持病である筋痛性脳脊髄炎(以下ME)の病状が悪化しているようで、特に昨年末から毎日気分が悪く、眠りの質もかなり悪い上、頭痛やだるさはいつも以上。家から出られる頻度が以前は月に2〜4回ほどだったのに、今年は多くても月に1回。しかも外にいられる時間も2〜3時間が限度。英検1級の勉強もままなりません。
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年単位の大きな体調の波、その一番悪い時にいるだけなのかもしれません。しかし出来ることが減り、将来のことを考えると不安しかありません。

でもそんな中、今後の生き方のヒントになる出来事が二つありました。

先月、古くからの友人に家の庭木の剪定をお願いしました。うちの庭木は高く伸びすぎ、電線に接触しそうで、半年以上前から風が強い日は心配で仕方がありませんでした。そんな庭木を彼が剪定し始めると、30分もしないうちにみるみる短くなっていきます。
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Photo by Pinoko
その様子はまるでスプーンでゼリーをすくうような早さでした。自分でやっていたら丸一日かけても出来ていなかったでしょう。

そしてもう一つの出来事。

昨年11月、別の友人と写真を撮りに出かけました。この友人には会う前に、私の体調の事を伝えたら待ち合わせ場所・時間など全てこちらに合わせてもらえました。さらに移動は友人の車でひざ掛けも貸してもらい、おかげで身体にほとんど負担をかけずに行動できました。
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その日は食事を一緒にできれば十分かと思っていたのですが、友人の配慮のおかげで体調が良く、河川敷で二時間ほど写真を撮ることができました。

自分で思っていた以上のことが出来て、とても嬉しかったです。そしてこのことから、自分一人では無理でも、周りからのちょっとした配慮や協力があれば、自分で思っている以上に出来ることがあるのではないか、出来ないと思っていることもひょっとしたら出来るのではないかと思うようになりました

まだ実行に移せてはいませんが、夢を実現するまでにすることを自分なりにまとめてみると:

・やりたいことを具体化する
仮に庭の手入れお願いする際、ただ庭を綺麗にしてほしいとお願いしても、何をどうして欲しいのかわからなかったはずです。実際には具体的にこの木を1メートル短くしてほしい、落とした枝を縛って燃えるゴミに出せるように欲しい、とお願いをしたので理想通りの形にしてもらえました。お願いされる側にしてみたら自分に何をして欲しいのか、具体的に伝えてもらうのが良いのは明らかです。

これは私自身、英語を教える時に感じていることです。単に「英語教えて下さい」とお願いされるだけでは何を教えて良いのか分かりませんが、「現在完了形と過去形の違いを教えて下さい」と言われれば例文をたくさん用意できますし、説明もより分かりやすく工夫することが出来ます。

・出来るかどうかは後で考える
やりたいことを具体化した後は、その目標をどう実現するかを考えていけばいいと思うようになりました。 体調が悪いからあれができない・これができないと考えていたら、正直、この病気でいる限り何一つできません。その点、やりたいことをはっきりさせれば、この作業はあの人に頼めるかもしれない、となり、 断られた時にまた別の方法を考えればいいのかなと。

例えばの話ですが、「地域おこしを兼ねた英会話教室を開きたい」というやりたいことがあれば、それを実現するためにまずは場所の確保、講師となる人を探し、参加者を募る。その過程でたくさんの人に参加してもらえれば、資金を出資してくれる企業も現れてくれるかもしれません。
という具合に、具体的な目標があればそこから逆算して行動が出来るので、それを積み重ねていけば、いつの間にか自分の想像を越えたところまで行けるのではないかと。

現時点ではまだ夢を叶えるためのやりたいことがはっきりしていないので、まずは具体的で明確な目標をまずは設定しないといけません。

・助けてもらえたら感謝。恩返しは出来る限りする。
もちろん助けてもらうというのは当然のことではありません。しかも助けてもらうだけでは心苦しいですし、申し訳ない気持ちになります。
でも今まで身に着けた英語力を駆使し、英語に関してなら恩返しができます。(もちろん体調に合わせてになりますが、前述の友人に英語の手伝いをしたことは何度かあります。)

でも体調が悪いとメールすら打てないほど寝込む時があるので「手伝いだけしてもらって、何も恩返し出来ない」→「やっぱり頼めない」というスパイラルに陥ってしまいます
しかもME持ちだと普段から助けてもらうことも多く「どこまで人を頼って良いのだろう?」という疑問が常に付きまといます。人に何かをお願いした時、「甘えてる」「怠けてる」「やる気なさすぎ」という、過去に言われた数々の心ないキツイ言葉が壁となって立ちはだかります。

このあたりは、どのような考え方をすれば良いのかまだわかりません。

これからのために…
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私は今年34歳になり、30代ももう半ばです。父は60代半ば、母ももうすぐ還暦。自分も家族も歳を取っています。今のままの生活がずっと続くわけはありませんし、望んでもいません。そんな中、体力が落ち、出来ることが減っていくのは恐怖でしかないです。

でもこれからどう生きたいのか具体化し、言葉にする。自分で出来ることは極力自分でするのは当然ですが、助けてもらえる場合には感謝して力を貸してもらう。

そんな生き方が出来るようになりたいです。

もう一つの夢
夢はもう一つあります。それは後期型トヨタ86を手に入れること。しかもBBSの18インチメッシュホイールとTeinの車高調整ダンパー付き。こちらは将来、経済的に自立が出来た時の楽しみです。

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